September 21, 2009

築地臨時開市/白山神社盆踊り

明日と明後日は真砂市場も臨時営業のため、築地市場に仕入れに行く。
一般のお客様の多いこと!

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さて、夕方からは白山神社境内にて盆踊り。

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今年で三回目、回数を重ねるごとに賑やかさを増していく会場。
踊りの輪も三重四重になっていく。

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盆踊りの部が終了し、お楽しみ抽選会の前に壱岐坂太鼓の組太鼓。

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熱気冷めやらぬまま抽選会へ。現・前区長も参加してのくじ引き。
また今年も全部はずれでした~。

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May 04, 2009

築地で朝食@魚四季

さて、仕入れをさくっと終えて、このまま店に戻ってもいいのだけど、せっかくだから朝食にしようということになった。
茶屋とは逆の、勝どき門の方面に仲買棟を歩いていく。入り口近くの厚生会館の1Fにある食堂、魚四季に入る。

築地に同行しても、そこで食事をするとは限らないというより、しない方が多いのだが、する場合はカレーか、この魚四季にすることが多い。外部委託しているようなのだが、なんたって築地関係者の厚生施設の食堂なのだから、魚のおかずが不味いはずがない。

店主も、スーパー勤務時代、この厚生会館で何度か研修をしたおりには、この魚四季で食事をしたそうだ。その頃はもっと古いいかにも職員食堂といった感じだったそうである。

さて、午前6時から営業しているこの店、朝の時間はほとんどが市場関係者。制服のまま食事をしている人、コーヒーを片手にぼうっと休憩している人。関連事業者棟の食堂や寿司屋の外観は年季が入っていて、また朝から込み合っていていかにも市場のめし処という感じで人気があるのだが、この魚四季はその何の変哲もない店内が魚河岸の雰囲気じゃないのか、朝食タイムは会社員や一般のお客様と思われる人は非常に少ない(ランチは会社員で混雑すると聞く)。逆にいえば、関連事業棟の寿司屋では、右も左も観光客に囲まれて食事をすることになるが、魚四季は、魚河岸を仕事場にする人達の話をBGMに朝ごはんが食べられるという訳だ。

さて、今日の日替わりメニューより、店主は桜海老のかきあげ定食(850円)、私は刺身盛定食(1500円)を選択。

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刺身は、生のメバチマグロ、ハマチ、甘海老、ホタテ、タコといった内容。甘海老はこうした定食に入っているのは冷凍の小ぶりのものが多いが、生のむっちりとした大き目のもので美味しい。ハマチも厚切りで脂が乗っている。

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そして桜海老のかき揚定食。このボリューム!天つゆがついていたが、少し分けてもらった私はそのままカリッといただいた。

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築地 臨時開市日 お出かけは公共交通機関でね

連休中日。 築地は臨時の開市日である。注文の買い足しにと、店主と6時前に自宅を出発。

やはり、すごい人でした...。築地の交差点を過ぎたあたりから、晴海通りの両側は駐車の列(駐禁とられても知らないよ)。海幸橋から場内に入り、いつも車を停めるところは、ちょうど食べ物屋さんがならぶ界隈の真ん前。寿司屋の前には長い行列。それもくねくねと何重にも重なった長い長い列です。

昨日書いたように、高速を使って東京に遊びに来ている方は結構いるようだが、車で築地に来るのは無謀というものである。場内・場外近辺の駐車場は、区営の駐車場1箇所しかない。新橋演舞場の方まで戻れば、時間制の駐車場がないわけではないが、まず空いていることは期待できない。ちなみに、我々も場内のあまりの人混みに、海幸橋入口は避けて、正門から脱出し、その時間制駐車場の前を通ったが、7時時点で満車であった。

もし、場内で並んででも何か食べて、それから場外を覗いてというプランをお考えなら、大江戸線の築地市場駅からスタートするのがベスト。地下鉄の出口が正門のすぐ近くなので、ターレや車に気をつけながらまっすぐ進めば、すぐ飲食店などが並ぶ関連事業者棟に辿り着く。仲買の売場にいく必要がなければ、事業棟の並びに沿って歩いていけば海幸橋に出るので、いわゆる場外市場はすぐ目の前だ。

でも折角場内に入ったんだから、仲買売場を一目見たいとも思うだろう。この地図を参考にしていただくと、関連事業者棟の前にある買荷保管所(通称茶屋)の方に通りを渡って、茶屋の間を抜けるか、そのまま右に歩いていって、水産物部仲卸業者等に辿り着くカタチがいいと思う。向こう側に渡らないと、おまわりさんが交通整理をしている正門手前の、市場随一の大混雑エリアに突入することになる。とはいえ、茶屋の前の通りも、信号があるわけでなし、初めての人は中々渡るタイミングが取れないと思う。

一つ注意しなくてはならないのが、歩行者優先というルールは、場内では適用されないと思った方がいい。配達人さんは、一刻も早く、生鮮品を茶屋に届けなくてはならない。あちらが止まってくれるだろうなどと、無理な横切り方をしたり、細い通路を横並びに歩いたりすれば、下手すれば当てられたり足を轢かれる可能性がある。

前にも書いたけど、長靴や運動靴を履いて歩くのが望ましいのは、別に格好ではなく、足を轢かれたり踏まれたりする危険性があるからである。加えて、中卸棟の通路は滑りやすく、荷物をまとめるプラ製のテープがいたるところに落ちており、足元に気をつけないと転倒するリスクがある。

中卸棟は、スーパーやコンビニとは全くの別世界で、面白くてつい足が止まってしまうかもしれないが、通行する業者や配達人の邪魔にならないように、周囲には気をつけていただきたい。

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写真は、仲買さんの帳場に貼ってあった、ワンちゃんの写真です。
笑ってる...!

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March 24, 2009

WBC 優勝!@築地

築地でお世話になっている某仲買の配達人さん。
すっかり毎日がWBC漬けとのこと。
キューバに快勝した日にはこんな感じ
そして、韓国に負けた次の日は、
「もう試合は観ねぇ、オイラが見ると負けるから」と凹み、
再びキューバに勝って準決勝進出が決定した時には、
「まぁ、皆応援してやって下さいよ、イチローを!」とすっかりご機嫌だったとか。

準決勝でアメリカに勝ち、そして最後まで息を詰めるような好試合だった韓国戦。
そして延長戦の上でのドラマティックな勝ち越し!優勝!!

配達人さん、何ていうだろう...楽しみ!
あ、明日は休市だった...残念...

今日は、仕事の関係で14時近くにランチとなったのだが、
オフィスが入居しているビルの1階のスクリーンでは実況中継、
それを見る人のなんと多かったこと...!!
(みんなランチタイム...じゃないよなぁ...)
銀行に行くため、外に出ると、
行き交う人、横断歩道で待つ人で、携帯を凝視している人の
何と多かったことか。
誰もが注目する試合で、最後の最後に見せ場を作るイチローって、
実は個人的にはあまり好きでないのだけど、
やっぱり、間違いなくスターだ。

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March 16, 2009

WBC キューバ戦@築地

キューバ戦、快勝でしたね!

試合開始は日本時間で午前5時。一般には早くても、築地では始業から考えるとお昼ぐらいの時間帯。
ワンセグを持っている人もいて、店主が築地に着いた7時ぐらいには、茶屋に一休み(一サボリ?)している軽子(配達人)の人達が結果を気にしてる。

5回、城島がノースリーからバットを振って空振り。それを聞いたある配達人さん、
「黙って待ってりゃ押し出しになるところをっ!」と悔しそうにつぶやいたと思えば、
「いやっ」と首を横に振って、パシンバシンと自分の頬を叩き、
「ここだと思った時には、男はいかなくちゃいけないんだっ!」とつぶやいた。
「でなきゃ、オレみたいになっちまう」

城島にすっかり自分の人生を投影させてた河岸の男の話しでした。

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October 13, 2007

伏高の上粉

ひさびさに築地についていった。何かイベントがあったらしく、場内の飲食店はどこもものすごい混雑ぶり。9時までに店に戻らなくてはならない我々は、車内で缶コーヒーと菓子パン。

店主が仕入れに出掛けている間、場外市場へと足を伸ばす。今日は自宅用に粉だしを購入。いつもいくのは伏高さん。
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ほかの鰹節屋さんにも粉だしはあるが、大抵の店はほかの削り節同様、木箱にそのまま入れて陳列してある。鰹節は優れた長期保存食品だが、削ると酸化が早い。伏高さんのように気密包装されているのはポイントが高い。

開封するまでは直射日光は避けて常温保存、開封したら冷蔵または冷凍が必要。ウチの場合、少量を密封容器に入れて冷蔵、残りは冷凍庫に入れている。いずれにしても早く使い切る方がベター。

味噌汁や鍋などにそのまま入れる。ざらつき感は意外にない(粉は沈殿してしまう)が、澄まし汁など丁寧にだしを引きたい場合には向かない。あとはお好み焼き、チャーハンなどに入れても。
おすすめはドレッシングとして使うこと。上粉、醤油、サラダ油、少量の酢かレモン汁でかつおだしドレッシングを作り、わかめとトマトを和える。動物性のかつおだしに、植物性のわかめの旨味がびっくりするほどマッチする。

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February 28, 2007

景気回復?

今日は2月の末日。そして水曜日である。
築地は日曜・祝日の他、月に二回ほど水曜が休市になるが、今日はその休市日である。

これにはびっくり。月末だってのに、日曜でもないのに魚河岸が休むのである。今までもあったのかもしれないが、店主も含めてちょっと思い出せない。

魚河岸にいくと、年中聞かされる言葉が「売れねぇなぁ」。これはおはよう、元気かと同意義語みたいなのもので、挨拶代わりと思えばいい。ところが店主によると、特にここ数年場内では、月末の客足が目だって落ちているらしいのである。寿司屋をはじめとした飲食店棟に群がる一般客は増加の一方なのだが、業者、とりわけ個人経営の飲食店や小売店は月末になると現金を残すために仕入れを控えるという策に出る。

どうせ売れないんだから市場を休みにしたって問題ないということなのだろうか。景気回復とか、築地ブームなんて言葉がむなしく聞こえてしまう。

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December 24, 2006

築地臨時開市日

今日は年内最後の臨時開市日。お店は開けないので、ゆっくり目に午前7時半頃自宅を出発。

晴海通りを進み、歌舞伎座を過ぎると間も無く右手に場外市場の喧騒が見える。普段と変わらない賑やかさだ。
いつもだと、突き当たりが海幸橋のところを右折して場内に入っていくのだが、今日は車の列、列、列。遅めの時間帯ということもあるのだろう、車体を見る限りどうみても業者とは思えない車が並んでいる。おそらく一般客用の駐車場を目指しているのだろう。急ぐコチラは右折を断念、かきどき橋手前でUターンして、新大橋通り経由でようやく場内へ。

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朝の一番忙しい時間帯はとうに過ぎているはずだが、それでもご覧のとおりターレ、自転車、荷車が行き交う独特の活気。

茶屋のお兄さんが「こっち曲がって」と誘導する。「もう荷が着ちゃってるよう、早くして。」傍らにはダンボールと発泡の箱が。去年までは暗いうちから晴海通りに駐車場所を確保し、荷が来るのをまっていたのだから雲泥の差だ。

届いた荷を全部車内に詰め込んだら、店主とはいったん別行動。私は先に予約していた栗きんとんを受け取りに。一度車に戻り、精算に仲卸売場へ出掛けた店主を追う。久しぶりに場内を歩くと緊張する。四方八方から飛ばしてくるターレにぶつからないように大通路を渡る。仲卸エリアに入っても、細い通路までターレや荷車が突っ込んでくるから油断は出来ない。

そこへ業務放送。「○○水産でまぐろを買われたお客様、ボタンエビとお間違えです。至急お戻り下さい」
しかし、丁寧な物言いがなんとも河岸とアンマッチ。河岸風に行くならば、こんな感じかな。
「○○水産でまぐろ買ったお客さん、持ってったのァボタンエビだ、間違ってるよ、早く店戻んな」

馴染みの仲卸はこっちの方向だっけ、ときょろきょろしながら歩くと向こうから手をふる兄さんが。店主の太鼓仲間でもあるUさんだ。「参ったよう、ヒマでさぁ~」って、全然参った様子じゃないんだが。丁度帳場で店主が精算しているところだった。

そのあと店主といくつかの仲卸を回り、支払いを終えて車に戻る。茶屋のお兄さんが「これからなんか食べるの、寿司かい」と話しかける。「寿司は並ぶかぁ。じゃ、カレーがいいよ、安いしうまいし待たないよ」

そう、中栄さんに行くつもりだったのだ。けど、店の前はなんと行列。中を覗いたら、ご主人が相変わらずあちこちとお客さんに気をくばりながらてきぱき接客している。
残念だけど、中栄はあきらめて、代わりに向かったのは東卸食堂。

水神社のとなりの食堂だが、なんでだろう、他の店の前では客が行列なのにここはいつもガラガラ。この食堂は河岸の仲卸業者の組合が経営しており、いわば築地の職員食堂みたいなもの。一見入りにくいかもしれないが、もちろん一般の人も利用できる。チケットを買い、和食と中華に分かれているカウンターで注文し、出来上がったら声をかけてもらうしくみ。

Teishoku
私は中華定食700円、店主はちょっとゼイタクに銀ムツの煮つけ定食1200円。銀ムツは、またの名をメロといい、ちょっと前にはムツなんて紛らわしいと、名前バッシングがあった魚だ。以前は当店でも煮魚や西京焼にして売っていたのだが、値段が高くなってからはギンダラを代わりに使用している。

ひさしぶりの銀ムツ、店主の皿からすこしつまみ、煮汁ごとごはんに載せていただく。プリプリとした白身は脂が乗っていて美味であった。それにしてもすごいごはんの盛りだねぇ。さすが、築地のメシ処である。

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December 16, 2006

イライラの季節

どたばたしている間にもう師走も半ばだ。
当店でも大晦日にお渡しする正月用商品の予約を本日でいったん締め切った。
いったん、というのは、これからそれでも駆け込みやら追加やらがどうしても入ってくるからである。今年は大晦日が日曜。勿論真砂市場は臨時営業。当店も予約のお客様の商品引渡しが中心ではあるが、通常どおり9時より開店する。

来週には追加分もある程度予想して、中卸に注文しなければならない。既にまとまった数が予想されるものについては予約注文の相談をしている。

一昨日のこと。その相談で入荷がいつだ、金額がああだと馴染みの仲卸と店主が話していたら、背後から突然中年の女性が割り込んできて、店頭にあったあんきもを指し、「ちょっと、これ国産よね」と横柄に言ったらしい。

すると仲卸の兄さん、「見て判んないかい、中国だよっ。いいモノだけどな。その値段じゃ国産はありえねぇだろ。それくらいの大きさなら一万五千円だな。持ってくかっ?」と怒鳴り返したらしい。

ちょっと女性が可愛そうな気もするが、兄さんが怒るのもごもっとも。まず、いきなり商談の邪魔をした。そして、知ったかぶりをしたのがいけないのだ。この知ったかぶりが一番築地の連中には嫌われるのである。
そうじゃなくても日増しに得意客からの注文が増え、それをさばくのに精一杯なのに、半分ひやかしの素人さんの相手なんかしてられるか、ということなのだろうな。

他に一般客の方々が怒られちゃうパターン。店頭に数の子、タラコ、珍味などが小分けパックになっていて(スーパーなどで売られている状態で)薄型発泡に半ダースぐらいがならべてあることがある。これ、サンプルで、しかも販売単位は最低その発泡2-3枚、というのが普通だ。
なのに、店のお兄さんには一言も声を掛けず、パック一つだけをその発泡から取り上げると、奥の帳場のお姉さんに「これちょうだい」と渡すパターン。結構多いらしいのだ、これが。

小売はまずしないだろうし、ひょっとして分けてもらうにしても、兄さん達に聞いてみるのがマナー。商品のやりとりはあくまでも兄さん達と。そして、伝票を通してもらって、やっと奥の帳場でお支払いとなるのだ。

「たらこ1パック買うくらいならよぉ、アメ横でも行ってくれよぉ~」と兄さん達。まぁ、アメ横は言いすぎだけど、場外なら小ロットで買い物が出来るから、そちらに行くのもいいだろう。
場内でプロ相手の上質な食材を、という意気込みは結構だけど、場の空気を読まずに兄さん達をイラつかせないよう、気持ちよく買い物していただきたいと思う。

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December 07, 2006

魚河岸ニット帽

寒い朝、暖かい帽子は角刈りの店主の大事なお供だ。キャップもいくつか持っているが、冬になると出番がどっと増えるのがニット帽。

で、また新しいのを河岸で買ってきた。
さて、クイズです。これは何の絵でしょう?
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築地に行ったことのある方はお分かりですね。河岸の名物、ターレです。
中々可愛いデザインだと思いません?

もひとつクイズ。1935ってな~んだ?
答えはこちらで。

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November 08, 2006

テンタケウオトラ

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店じまいが終わり、空になった発泡スチロール箱を、次の日仲卸さんが回収しやすいように積み上げる。
ご覧のとおり、発泡の表には色チョークで商品名が書きなぐってある。そしてもう一つ書いてあるのが我が店名だ。上の写真なら「とら」。

仲卸で買い物を済ませ、伝票が通されると、店の人は商品を発泡に詰め、積み違い・積み忘れが無い様に店名を書く、あるいは札を貼る。そして、客の茶屋まで大急ぎで荷物を軽子(配達人)さんが運んでくれるというわけだ。

さて、ウチの店名「魚寅」は、実は店主の父親のニックネームから取ったものである。彪というのだが、仕事仲間からは「とらさん」と呼ばれていた。虎、だとなんかタイガースファンみたいだから寅となったわけだが、ご存知の方もいるように、錦糸町に同名の鮮魚店がある。

アチラの魚寅さんの方がずっと大きく、有名だから、仲卸の間で「ウオトラ」といえばアチラのこと。仲卸は取引先を、その所在地で呼ぶことも多いから、本家「ウオトラ」さんは、あるいは錦糸町さんと呼ばれているかもしれない。まあどっちにせよ、ウチの店が「ウオトラ」と呼ばれることはないのである。

じゃ何て呼ばれるかというと、顔なじみのところでは「トラ」。そして「天竹魚寅」である。

これ、何でかというと、実は今年の春までは店主は場内の駐車場が借りられなかった。で、晴海通りや新大橋通りに路上駐車し、買い物を済ませるとダッシュで車に戻り(BGM:太陽にほえろのテーマ)、売店で買ったオニギリを缶コーヒーで流し込みながら、配達人さんの到着を待っていたのである。その主な駐車先が、勝鬨橋の手前にあるふぐ屋「天竹」の正面であった。

路上駐車で一杯の日は、勝鬨橋ふもとの公衆トイレの前に駐車したことも。
その時の発泡には一言「便所とら」。

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場内に駐車場を借り、駐禁チケットの心配も無くなった今も、発泡の上ではウチの屋号は相変わらず天竹さんとタッグを組んでいるのである。

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October 25, 2006

ヒトのなわばり

築地場内に沢山の一般のお客さんが来ていることは前回書いた。
その後、考えた。市場なら場外もあるのに、しかも魚を買う訳でもないのに、なぜ場内なんだろう。
ごちゃごちゃした、ちょっとガタが来ている雰囲気?でもそれは場外もどっこいどっこい(失礼)。

たぶん、場内は建前上素人さんお断り。入ってはいけないエリアに潜入するワクワク感が人を魅了するのではないか。

今日、用あって昼頃霞ヶ関に行った。昼食がまだだったので、経済産業省の地下レストランで食事しようと、地下鉄からの連絡口より入庁しようとした。数年前、中央官庁でバイトしたことがあり、その時は農林水産省、厚生労働省、総務省、そして経済産業省の中にある職員食堂やレストランで食事するのが楽しみだった。
さらに経済産業省には小さなスーパーがあり、化粧品や下着なども一般小売価格より安く買うことが出来て重宝していた。

入口にいる警備の方に見せようと、免許証を探していたら、「どんなご用件ですか?」と聞かれた。中のレストランで食事を、と正直に答えたら、食事や買い物のみの入庁は出来ませんと断られてしまった。

あ、そうですかとあっさり引き下がったが、どうも納得がいかない。以前は大丈夫だったのに何でだろう。セキュリティの問題だろうか?だったら、ID確認と荷物検査をすればいいだろう。

もともと、官庁のなわばりに潜入していたと言われればそれまでだが、福利厚生の名前のもと、職員だけがオトクな思いを出来るというのはなんとなく釈然としない。都だって区だって、役所の食堂は誰でも利用できるはずなのに。

時間が無かったので他の庁舎はどうなのか確認できなかったが、例えば厚生労働省の最上階には、こちらのレストランの支店が入っている。しかもハンバーグセットが当時で500円前後と破格だった。窓からは日比谷公園の緑をのぞみながらの食事はなかなかだった。まさかこちらも一般人は利用できなくなったのではないだろうなぁ。

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October 21, 2006

築地と団子

昨日の夜。「明日は河岸行くの?」「いや、止めとく。予約ないし。混みそうだから」
特にお得意様からの予約注文はないし、築地は混むから行かない、という。こんな日は、創業以来取引のある松戸の市場の仲卸にその日の商品を全部注文、トラックで届けてもらっている。

なんでも、先週、今週と場外でイベントをしているらしい。こんな時は決まって場内、とりわけ飲食店が並ぶ界隈は芋を洗うような大混雑となる。

それだけではない。仲卸棟にも次々と一般客が押し寄せる。店主はそれがイヤなのだ。いや、素人の人達が築地に来れば、それだけ経済効果はあるだろうから否定はしない。だけど、やはりここは卸売市場。プロが真剣に買い物をしにいく場所なのに、最近ますますマナーのなっていないお客さんが多いとこぼす。私も時々同行するが、確かにそうかもしれない。

たとえば、すれ違うのがやっとの幅の通路。そこに手をつないでのろのろと歩くカップル。鯛を生け締めにしている場面をみて「いやーん」といいながら立ち止まる。歩行者優先の日常の癖が抜けないのか、軽子さんやターレが行きかう大通路や入口で急ぎ足になるわけでもなく、堂々と向こう側に渡ろうと飛び出す人。
ホント、轢かれても知らないから...。

ブログに載せるのだろうか?携帯やデジカメを手に、写真をとるのに必死な人。仲卸のお兄さん達が冷ややかに見つめている。写真取らせても一銭にもならなきゃね。

または、築地を他の観光地の○○市場の類と間違えているお客さん。「これまけてよ」、どうやら女性とか、観光で見えている主に関西方面と思われる方に多いらしい。何度も繰り返すが、ここは卸売市場。基本的に小売はやらないのに、どうして値下げを要求するんだろう。売り手もそうだろうが、買い手も日々場内を歩きまわり、いいものを少しでも安く買おうと必死だ。なじみの店とは時々営業協力したり(特売には安く売ってもらう一方、売れ残りを優先的に引き取ったり)して徐々に信頼関係を築き、提示してもらう価格なのだ。年に数回、いやひょっとしたらもう二度とこないかもしれないお客様に安く売ることも、一番いい物を出すことも多分ない。

勿論、決して景気が良いとはいえない今のご時勢、一般客の細かい要求にもなるべく応えてあげようとする仲卸もいないことはないだろうが。

決して綺麗とはいえない場内の施設。そこに喧騒を求める観光客の心理は理解できるが、ちょっと雰囲気を味わわせていただく、という気持ちで築地を楽しんでもらえればいいかなと思う。

さて、ここんところ築地とはご無沙汰で、今日あたり久々に行こうと思っていたのにがっかり。甘味処の茂助だんごが目当てだったのだ。ここの団子は、こしあん、つぶあん、しょうゆの三種類でどれも美味しい。草もちもいける。で、店員のおねえさん(随分年上の)たちが可愛い。三角巾かぶって、どちらかというと丸顔で、段々団子に見えてきちゃうのは私だけ?

代わりに今日は入店する前に、護国寺の「群林堂」に立ち寄り、豆大福を購入。お店にいったのが3時前と遅かったから、商品も残りわずかでギリギリセーフ。
Gunrindo

隣の吉池さんや向かいのお肉屋さんにもちょっとお裾分け。片付けをしながらおやつがわりに戴いた。

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August 25, 2006

築地で朝メシ。

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夕方店に寄ると、店主が軽くあくびしながら言った。「いや~、今日は築地混んでて大変だったよ。」なんでもグルメ本などで常連の場内の寿司屋さんから急患が出て、救急車が場内に入ったらしい。年配の男性が、寿司屋さんの裏口から運び出されていたとか。おまけに茶屋のおじさんも野次馬に出掛けてしまい、車を止められず足止めを食ったそうな。やれやれ。

魚屋をやっていると必ず聞かれることがあるのは前に書いたが、もうひとつあった。
「いいな~、じゃ、朝からお寿司とか食べちゃうわけ?」
そういうリッチな旦那もいらっしゃるだろうけど、ウチはてんで縁がない。過去に数回行ったことがあるだけだ。なんせ、9時には開店しなくてはならない。時間との闘いなので、中栄さんとか、江戸川さんあたりに行ってかっこむか、もっと急いでいる場合は売店のおにぎりやパンを買ってきて、車の中で缶コーヒーで流し込む。
なんかガッカリさせる話だが、おにぎりはなかなか美味しいのだ。いいシャケが真ん中にたっぷり入っていて、そのせいかずっと手にもっているとだんだん形が崩れていく(笑)。

ある土曜日、店主が築地から帰ってくると、「ホイ、朝めし」とラップに包まれた何かを投げてよこした。ちょうど8枚切りの食パンをパタンと二つに折って、中にフィリングが溢れそうなほどはいったタマゴサンドだった。写真がないのが残念。パンの耳もそのままに二つ折という大雑把さがなんとも築地っぽくてよい。

とはいえ、わざわざ朝早く築地に足を運ぶ一般のお客様ならやっぱりお寿司なんだろうか。場内の寿司屋さんはどこも行列だ。でも、場内というロケーションと、わざわざ並んで待って食べるというシチュエーションが余計にお寿司を美味しくするのかもしれない。並ぶのが苦手な方は場外に行けば寿司屋、まぐろ丼屋がいっぱいある。そういや、先日日曜の夜築地付近を通りかかったら、派手な看板があちこちに。24時間営業の寿司屋もあったりして、随分築地も変わったものだ。

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August 13, 2006

築地の中栄

ついでに思い出した。今日は築地の臨時開市日でもあるのだ。今日開いて、明日14日から16日まで休みである。ウチはもう休みに入ってるから行かないが、結構一般客の人が来場されるのではないだろうか。
でも仲卸のお兄さん達は、「素人は覗くだけで買わないしなぁ」とぼやいていたらしい。折角場内に来たなら、是非これはと思うものがあったら買ってみてはいかがだろうか。今は小ロットで分けてくれる店も多いし、ちりめんじゃこなんかは、密封容器かファスナー付ビニール袋に入れ替えて冷凍庫で保存すればいいのだ。しらすはムリだけど、ちりめんならほぐれやすいので、使う分だけその都度冷凍庫から出せば無駄も無い。
もっとも、築地の買い物は決して安くはないので、念のため。近所の魚屋やスーパーにはない、プロ向けの食材を買う場所と理解すべきだ。あ、値切るのはオキテに反するから止めたほうがいい。まず間違いなくイヤな顔をされる。

さて、場内に来たら何か食事していこう、となる。大抵の方は寿司屋に並ぶ。どこも間違いがないから、正しい選択には違いないのだが、もし予算も時間も許さない場合は迷わず「中栄」に行こう。吉野屋の並びのカレー屋さんである。
ここのカレーは、ものすごく個性があるとか、びっくりするほど美味しい、というワケではない。美味しいけどね。この店がスゴイのは、なんといってもカウンターを仕切る四代目ご主人の客あしらいだ。

例えば、こんな感じ。ある朝、店主(ここでは紛らわしいので以下ダンナ)と店に行ったら、あいにく席が離れてる。ま、いいやとそれぞれ座る。私は印度とハヤシの合がけ、ダンナは印度を注文。すぐに運ばれてくる。その間も出入りが激しいこと。常連さんが黙ってすわり、いつもの品が前に置かれると、黙々と食べ始める。支払うタイミングもカレーが来る前の人、後の人とバラバラ。さらに持ち帰り弁当の人、おみやげに瓶詰めを買っていく人が店の出口付近に立っている。来店した順番に正確に注文をとり、カウンターの客全員に目を配り、食べ終わった皿は下げ、カラになったグラスには水を注ぎ、カレーを運び、おあいそをして、その間に持ち帰りを渡して精算して...と。ああ。書いているだけで不器用な私は髪を掻きむしりたくなる。これら全てを四代目のご主人が一人でこなしているのだ。
そうしている間に、ダンナの隣の方が「ごっそさん」と低くつぶやき立とうとすると同時に、ご主人は「ありがとうございますっ」と元気良く挨拶。絶妙なタイミングだ。しかも、奥のお客さんの水を足している時にである。背中に目があるんだろうか。ぱっと振り返り、私に向かって「こちらに移られますか?」と手で示す。大丈夫です、どうも、と返すと、にっこりされて、また急いで奥に引き返し、お持ち帰りをもって前に。そのうちダンナが食べ終える。すぐに気づいてくれて、その場でお支払い。ダンナは私の分も払って、外で人が並んでるからと先に店を出た。私も必死に食べ終わり、「ごちそうさまでした」といって立つと、「ありがとうございましたっ。お代は頂戴していますっ。」びっくりしてご主人の方を見たら、出来上がったカレーを奥に取りに走っていた。
とにかく、味噌汁の椀を左手に掴んだまま、スプーンで千切りキャベツとカレーライスをわしわしと食べる築地のお兄さん達と、このご主人の接客を見るだけでも価値が有るというものである。

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